登場人物紹介

彼方へ流れの彼方へ登場人物紹介

一部、実在の人物をモデルにしておりますが、史実とは異なります。 この物語は、実在した人物をモデルに、原作者の滝口康彦氏が創作したフィクションで、史実とは異なった内容になっています。今回この短編小説をミュージカル化するにあたり、ドラマ性を加え、より劇的な脚本に仕上げました。 郷土の歴史に詳しい方には違和感のある部分もあるかと存じますが、フィクションとしてお楽しみいただければ幸いです

● 柳川藩

田尻総馬がつくった堤防「千間土居」の秘策「隠しバネ」のおかげで、水害に泣くことはなくなった。住民たちは安らかな生活を送っている。

田尻藤蔵(たじり・とうぞう)

柳川藩の普請奉行、田尻総馬の長男。久留米藩の惨状を知り、久留米藩の人々も救いたいと願う、正義感あふれる、真っ直ぐな若者。

田尻総馬(たじり・そうま)

藤蔵の父。柳川藩の普請奉行。水の勢いを和らげる「隠しバネ」を考案。どんな洪水にも崩れない堤防「千間土居」を築き、柳川藩の民の命を救った。工事のときの非情さから「鬼の総馬」と、建築後に安らかな生活を得たことから「神の総馬」と呼ばれ、柳川藩の民衆から畏れ慕われている。

田尻よね(たじり・よね)

藤蔵の母。藤蔵をそっと見守る。

田尻総右衛門(たじり・そうえもん)

藤蔵の弟。父・総馬を誇りとし、父に反発する兄に反感を抱いている。兄・藤蔵の許婚(いいなずけ)である沙知に惹かれている

権太(ごんた)

田尻家の下男。藤蔵のことが大好きで、いつもそばに控えている。

源右衛門(げんえもん)

柳川藩の庄屋。「千間土居」建築の際には総馬の下で働いた。藤蔵に総馬の偉大さを説く。

村井主税(むらい・ちから)

柳川藩の勘定奉行。藩の結束のため、娘・沙知を普請奉行である田尻家に嫁がせようとしている。

村井沙知(むらい・さち)

藤蔵の幼馴染。父・主税に言われるまま、藩のために藤蔵に嫁ぐと心に決めている「武家の娘」たる気丈さを持つ。が、実は総右衛門に恋心を抱いている。

紙漉き娘

みい、イネ、桃子の3人を中心とした「紙漉き娘」たち。ゴシップ好きで男好き。恋愛ネタには特に敏感。



● 久留米藩

いまだ強固な土居を築けず、洪水のたびに堤防は決壊。不作に加えて重税にも悩む住民たち。歴代の普請奉行は土居が壊れた責任を取り、切腹していた

しのぶ

三枝家長男・左一郎の許婚(いいなずけ)。藤蔵を切腹した左一郎の仇と憎む。

三枝右近(さえぐさ・うこん)

久留米藩の普請奉行。普請奉行だった父・多聞(たもん)、兄・左一郎は、土居が崩れた責任を取って切腹。父と兄の跡を継ぎ、千間土居に負けない土居を築こうとしている。

三枝左一郎(さえぐさ・さいちろう)

右近の兄。父・多聞の自害後、普請奉行に就く。久留米藩に強固な土居を築くため「千間土居」の秘法を問いに、柳川藩・田尻家を訪ねるが、総馬に一蹴される。その後、自力で土居を築こうとするが決壊し、詰め腹を切る。

葉月(はづき)

三枝家の下女。幼いころからしのぶを見守り続けている。

かすり娘

多江、久美、京子の3人を中心とした「かすり娘」たち。久留米藩内だけでなく、柳川藩のことにも詳しい。うわさ話が大好き。