キャップ発声法

館長・総合芸術監督/齋藤豊治(さいとうとよじ) 10年ほど前から、学生たちの滑舌が年々悪くなっています。その原因は、通信機器の変化が発音や発声に影響しているのではないかと考えています。スマホの普及が2011年頃からですので、まさにこの頃からの兆しなのです。人と人が顔と顔を合わせて肉声で語り会う機会がどんどん少なくなり、口の周りの筋肉をしっかり使わずに話す傾向が出ているようです。これは、筋肉の退化、省エネモードとも言えますね。そこで、演劇を学ぶ学生たちに指導しているのが「キャップ発声法」です。まずは、普段話しているように「よろしくお願いします」と言ってみます。次にペットボトルのキャップを親指と中指で挟んで縦に咥えて、そのままで「よろしくお願いします」と口の周りの筋肉(口輪筋)を使って3回発音します。そして最後にキャップをはずして「よろしくお願いします」と言ってみてください。あら不思議!今まで経験したことのない、楽々と響く、しかもクリアーな言葉が口から飛び出して、さぞ驚かれることでしょう。まずはお試しあれ!(笑)