無意識の仕草

館長の散歩道

天才棋士「藤井聡太さん」の対局中に見せる仕草が話題になっていますが、皆さんはご存じでしたか?王位戦の中盤や終盤の勝負どころで、手に持っていた扇子を閉じたまま、手元でくるくると回しながら熟考しはじめたんですね。脳の回転と扇子の回転がリンクしているのではという推測や、単なる癖にすぎないなどとネット上で盛り上がったようですが、実際はどうだったのでしょうか?これは僕の推測ですが、藤井棋聖は、無意識に扇子を回すことで、自分の集中力を高めていたんだということです。皆さんは、テレビのワイドショーやニュース番組で、コメンテーターが手にペンを待って転がしたりしながら話す姿を見たことがありませんか。人は緊張すると、身体が固くなったりバタバタと無駄な動きが多くなって、集中が出来なくなるのです。そこで無意識にペンを転がすことで、指先に小さな緊張を作り、他の筋肉を緩和させて集中力を高めたという訳です。上手い俳優は小道具を意識的に使う技術にも長けています。藤井棋聖は名俳優の素質あり!なのかもしれません。