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館長の散歩道

マスク着用が当たり前のようになっている日々が続いています。みなさんは、相手の言っている声や言葉を良く聞き取れなかったり、自分の言葉が相手に上手く伝わっているかどうか不安になったりすることがありませんか?どうやらマスクをつけて相手の話を聞く時には、これまで以上にはっきりとリアクションをする必要があるようです。また自分の思いを相手に伝える時には、相手のリアクションをしっかりと確認しながら話すことが大切です。世界的なバイオリニストの千住真理子さんの演奏方法は、私たちの発声や話し方にも大変参考になりますので紹介しましょう。千住さんは、劇場の舞台に立ってリハーサルする時は、自分の弾いている楽器の音を聴かずに、一番後ろの観客席に聴こえている響きを想像しながら演奏するのだそうです。これによってバイオリンの音色がホールいっぱいに響き渡り、音楽と観客が一体化するというわけです。人と人の触れ合いが少なくなっている今、相手に届くやわらかい声・言葉をお互いに心がけたいものですね。