息を吐ききる

館長の散歩道

4月は出会いの季節ですね。新しいクラス、新しい職場、新しい仲間たち。希望に胸を膨らませていらっしゃる方も多いと思います。また一方では、自己紹介をすることが増えて、人前で話すのが苦手な人にとっては、緊張が続く時でもあるようです。表現にとっての大きなマイナス要素は緊張です。あれも言おう、これも言おうと考えていたのに、いざ人前に立ったら緊張して言葉が出なくなり、しどろもどろになってしまう。さて、こんな人の為に緊張を解く手がかりをひとつご紹介しましょう。それは呼吸の意識化です。人は緊張すると呼吸が浅くなり、胸や肩に力が入ってしまい思考停止に陥ります。いわゆる頭が真っ白と言う状態ですね。心の緊張は身体の緊張となって現れます。「心の緊張を解く鍵は、身体の緊張を解くことにある。」心はコントロールが難しいですが、身体は具体的で知覚しやすいのです。そしてその近道は、息を吐ききること。緊張でドキドキしはじめたら、ふーっと、口から息を吐ききってください。そしてもうこれ以上吐けないと感じたら、ふっと肩の力を抜いてください。自然に鼻から息が入ってくるはずです。野球のピッチャーが投げる直前や、サッカー選手がPKを蹴る直前に息を吐く姿を見たことがあると思います。いざという時には頑張らずに、ふーっと息を吐ききること。どうぞお試しください!