最終更新日:2022年09月01日

階段の楽な上り方

館長・総合芸術監督/齋藤豊治(さいとうとよじ)

舞台俳優の身体トレーニングを指導していると、舞台だけではなく日常生活でも使える身体の動かし方を発見することがあります。たとえば、駅の階段を上る時に自分の身体をヨイショ、ドッコイショと眉間に皺をよせて持ち上げていたあなた!上る前に、騙されたと思ってちょっとやってみてください。立ち上がって、両足の太ももの表側に手のひらをあてて、足を温めるイメージで上(うえ)上(うえ)上(うえ)と言いながら、上下にこすってください。口角を上げて笑顔でどうぞ!8回ぐらいこすったら両手を自由にして、上(うえ)上(うえ)と言いながら、太ももの表側を意識して階段を上ってください。あら不思議。あっという間に上りきるはずです。残念ながら上った直後はゼイゼイと息がきれますが、これは仕方がありませんね。でも上っている途中は本当に楽なんですよ。試しに今度は、太ももの裏側に手のひらをあてて、下(した)下(した)下(した)と言いながら同じようにこすってから、階段を上ろうとしてみてください。身体が重くなって上れなくなってしまいます。どうせ上らなければならないなら、楽な方が良いに決まっています。俳優のトレーニングも、まんざら捨てたもんじゃないですね。