遠くを見よ

館長の散歩道

仕事や対人関係がうまくいかずにイライラしている時、ちょっとした仕草で自分をプラスの方向に変える事が出来ます。試しに、ノートを手に持って自分の顔の前(至近距離)にかざしてください。息が詰まっていますね。今度はそのままゆっくりとノートを下げながら遠くを見るようにしてください。すると、息を軽く吸いたくなり、呼吸が楽になっているのに気がつくと思います。遠くを見ると呼吸が穏やかになり、緊張が解けて来るのです。フランスの哲学者アランは、「遠くを見よ」と幸福論の中で述べています。「自分の事を考えずに遠くを見ると、今まで見えなかった近くが、はっきりと見えてくる。」

女優の大竹しのぶさんは、インタビューを受けている時、時おり遠くを見る仕草をします。その表情はとても素敵で、つい引き込まれてしまいます。みなさんも息が詰まった時は、ふっと遠くを見てください。きっと、新しい発見があるはずです。