対人距離

館長の散歩道

ソーシャル・ディスタンスという言葉が定着しましたね。対人距離は、その人の印象や人間関係を決定づけるとても重要なボディランゲージです。皆さんは相手と接していて、「どうしてこの人はこんなに近くに来るんだろう?」反対に「どうしてもっとこっちに来ないんだろう?」等と感じたことがある筈です。実は人によって居心地の良い距離は違うのです。自分では良いと思っていても、相手は近いと感じたり、遠いと感じたりしているのです。では、どのくらいの距離で接すれば良いのでしょうか。大切なのは相手の身体を観察して相手の距離感を知る事です。距離が近いと感じている人は、上半身が後ろへ傾いたり、アイコンタクトを取らなくなったり、無意識に身体がサインを出してくれます。反対に遠いと感じている人からは、明確なサインが出て来ません。相手のボディランゲージを見逃さずに、相手の距離感を尊重して接することが、思いやりにつながるのです。社会的距離の目安を守りながらも、人間性を大事にしていきたいものです。