桜の花が春を告げたと思ったら、あっと言う間に猛暑の夏になる気配ですね。いよいよ地球の温暖化を感じずにはいられない今日この頃です。どうか熱中症に充分お気をつけてお過ごしください。さて、私が開講している演技や朗読のレッスンに、五感を大切に表現する基礎練習がありますのでご紹介しましょう。日本人が持っている美しい日本語「春夏秋冬」を声にして表現する基礎練習です。まずは自分なりに季節を感じて「はる・なつ・あき・ふゆ」とつぶやいてください。今度は言葉を発する前に、春の季節にいる自分の身体をまるごと感じて「春」と言ってみましょう。とくに「HARU」の「は」の母音は、口の中を大きく開けてやわらかく表現してください。次に「夏」です。「NATSU」の「つ」の無声音を意識して出しましょう。そして「AKI」は「あ」の母音を丁寧に声にしてください。最後に「FUYU」です。「ふ」の音は唇を縦にして発声してください。それでは続けて表現してみましょう。「春・夏・秋・冬」!そうです!言葉を発する以前の身体が大切です。「言葉は身体の中から湧いて来る」これが豊かな音声表現のキーワードです。